流されてばかりでいいのだろうか
8月15日
敗戦の翌年の言葉
<1946年 敗戦の翌年 映画監督・伊丹万作の言葉>
だますものだけでは戦争はおこらない。 だますものとだまされるものがそろわなければ 戦争は起らない。 ということになると戦争の責任もまた当然両方にあると 考えるほかはないのである。
そしてだまされたものの罪は ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく あんなにも雑作なくだまされるほど批判力を失い、 思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己のいっさいを ゆだねるようになってしまった国民全体の文化的無気力、 無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
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