その森の中、木漏れ陽ふるえ、ポロリと落ちた紅花一輪。 やがて落ち葉の茶色い海に沈む紅色に、もうひとつ光りが差し込んだ。 その横の苔むす石に腰掛けて、思い出すのはあなたの優しく静かな微笑みです。 義父の命日、 もう一度、陽がさすのを待って、シャッターを押した。