自然 人の一生は水の流れのごとき 
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月19日





















11月16日 午前8時6分 父逝去。 80歳8ヶ月。
        18日 葬儀、雨が降った。雨が降るとその人の寿命なのだと祖母は言っていた。
                夕方、雨が上がり、美しい夕景を見た。




19日  「しだいにお寂しゅうなります。」故郷で道行く人々が口々に言って静かにお辞儀してくれる。

 夕方、華道を嗜む叔母が父が創った陶器に花を差した。
 「自然 人の一生は水の流れの如し」 父はこの器を気に入っていた。裏には「夢」という文字を大きく書いた。

 父からは多くの宿題を課せられている。その一つ一つをこなしてゆかなければならない。
 
 父と向き合う日々はこれからも続くことになる。父を過去にはしない。

                      2004年11月19日