真心の花 〜永遠に保存します〜
        2006年4月24日

 夢の誠文堂 様
心安らぐ写真を楽しく拝見させていただいています。
 
先日、私が出勤前に
「春はいろんな花が咲いて気持ちがいいねえ」といったのを
うちの妻が覚えていてくれて、
家に帰ると花を飾っていてくれました。
 
 妻へ
 ありがとう。花を見るたびに  元気が出ます。
 これからもよろしく。
 
 
 ※ 店主から一言 ※
  リビングのテーブルの上に飾られた、美しい花の写真を送ってくれたS君は、私より20歳も若い後輩です。S君は、毎朝、6時に起きて朝食をつくり家事をして、出勤します。夕方も早めに帰宅し夕食を作ります。奥さんが数年前から病気で療養中のためです。「妻が病気になってはじめて妻の大切さ、家庭の大切さがよくわかりました。これから僕は家庭を第一優先にします。仕事に没頭できる仲間が気にならないといったら嘘になりますが、僕は僕の人生を無理をせずに、背筋を伸ばして、精一杯やっています。」 先日、そんなさわやかな決意をきかせてくれました。妻の病気を知って、すぐに東京ガスのクッキングスクールに通い、一から家事の勉強をしたそうです。記憶を失う恐怖とたたかう妻が、朝の自分の言葉を覚えていて、花を生けてくれた・・・その「真心」のこもった花を、この草木花便りの中でいつまでも保存していきます。

2006年4月24日