今年のオオイヌノフグリ
2006年3月23日
どこにでも咲く花だからいい。
咲いているのに、
道行く人から見向きもされないのも
愛おしい。
よくみればみるほど、
わずかなスペースに
光を存分に受け入れるその合理的な形状に驚かされる。
1センチにも満たない小さな花が咲き乱れる姿に、「星の瞳」という愛らしい名前をつけてくれた里もあるのに、
多くの人は「オオイヌノフグリ(犬の睾丸)」というなんとも無様な呼び名を選んだ。その滑稽な不運も微笑ましい。
今年も寝転がって、観察する。
観察すること、そのものが楽しい。
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