青春  
       2006年4月3日 

                  

  花海棠(はなかいどう)     Malus halliana
  バラ科リンゴ属
別名、かいどう(海棠)、すいしかいどう。カイドウの仲間は北半球の温帯に約30種が分布。この中から食用として改良されたのがリンゴ、観賞用そしてミカイドウ、ウケザキカイドウ、ハナカイドウの三種が育てられた。原産地は不明だが、中国では古くから栽培、その薄桃色の花がほのかに酒気を帯びた楊貴妃のうたた寝の顔にたとえられた。

花言葉は、友情・温和・美人の眠り
  

 ▼本日、21歳の誕生日を迎えた次男、そして社会人2年目を迎えた長男、来年20歳になる三男に サミエル・ウルマンの「青春」という詩を贈ります。本日、公園では花海棠が満開です。

    青春    サミエル・ウルマン  訳:岡田義夫

青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときに初めて老いが来る。

歳月は皮膚のしわを増すが、
情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、
こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、
精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、
その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、
その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、

事に処する剛毅な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ探求心、
人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、

希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、
美と喜悦、勇気と壮大、
そして偉力の霊感を
受ける限り、
人の若さは失われない。 
これらの霊感が絶え、
悲嘆の白雪が人の心の奥
までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷が
これを堅くとざすに至れば、
この時にこそ
人は全く老いて、
神の憐れみを乞うる他はなくなる。
 

2006年4月3日