ベニバナトキワマンサク
2007年4月7日
紅花常磐万作(べにばなときわまんさく)
マンサク科ロロペタルム属
中国原産の常緑小高木トキワマンサクの変種。3月の中頃から5月にかけて咲く。花弁は4枚、雄しべも4本あるが、花が密集していてわかりにくい。
花言葉は、私から愛したい
▼いつもの公園の一角、満開の桜の片隅に、紅色のドギツイ花弁を全身にまとい、かげろうのように揺れる木を初めて発見した。こんなマンサクの花があることを知らなかった。
▼その紅色は遠くから観れば、真夏に作誇るサルスベリの花のようで、この異常気象の熱い春に妙に馴染んでいる。いつの日か、淡い春の陽ざしがなくなり、いきなりこんな紅色の強烈な色彩の中に抛り出される日がくるのかもしれない。そんなことを思って近づいてみると、その細い花弁は意外に愛らしい。
▼帰って、写真をよく見ると、花弁はまるでリボンのようで、それらがからみあって咲く姿はますます愛らしい。現場でもっと愛でる気持ちがあれば、もう少しいい写真が撮れたのかも知れないのに。過ぎ去ってしまったものは取り返しがつかない。
▼来年はもっとねらいを持って、可憐な、赤いリボンの花として、紹介できるようにしたい。今年は、撮る側に、理解力と愛情が足りなかった。
草木や花は、観る側の眼力や愛情の深さを問うている。この紅花常盤万作、花言葉は「私から愛したい」
この花を愛でる気持ちがあれば、もっと美しく撮れるはずだ。来年は時間をかけてじっくり迫ってみたい。宿題とする。
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