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     立山の草花 <イワオトギリ>

              2008年8月           



イワオトギリ (岩弟切)

   オトギリソウ科


オトギリソウはタンニンを多く含む薬用植物、草を乾燥させて小連翹(しょうれんぎょう)という生薬として、煎じたものを鎮痛剤として服用、打撲傷には水に溶かして傷に湿布する。




その昔、ある鷹師が傷ついた鷹にこの草のしぼり汁をつけて治療していた。それを見ていた鷹師の弟がこの秘訣を仲間に漏らした。兄はそれを怒り弟を切り殺した・・・・このエピソードに「弟切草」という名前は由来している。

この花は立山・室堂の岩場に咲いていた。よく見れば、葉とガクに黒い斑点がある。撮影できなかったが、この黒点は弟の血痕だといわれている。実際はヒベリシンという光作用性物質。


オトギリソウの花言葉は、恨み・迷信・盲信・信心・秘密


2008年8月