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   キンモクセイ(金木犀)

           キンモクセイ科モクセイ属


キンモクセイ(金木犀)/ キンモクセイ科モクセイ属。 中国原産で、17世紀末頃、日本に渡来。木肌が犀(さい)の肌に似ているので木犀と書く。中国名を「桂花」といい、「桂花茶」は花びらを緑茶に混ぜた飲み物。「桂花陳酒」は花精油を白ワインに混ぜ熟成させたもの。楊貴妃の酒と言われる。花言葉は、高貴な気品。




▼ 華やかな花の季節を潜り抜け、公園や路傍の野花が少し落ち着く頃、心地良い冷気に乗って、キンモクセイの甘い香りが舞い込んでくる。キンモクセイの香りは遠くからも風に乗ってやってくるので「九里香」とも言う。甘づっぱい冷気を大きく吸い込んで、「ああ、もう秋だな」と実感する。芳香が秋の深まりを告げてくれる。このあとまもなく、街は紅葉に染まっていく。

                          2003年10月9日
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