ピラカンサ
バラ科トキワサンザシ属
冬の朝、日の出前の斜光を浴びて、にわかに輝きはじめた紅い実の一群。近づいてみると小さな実の一粒一粒から浮き出す無数の露粒がそれぞれに光放っていた。ひっそりとした冷気の中に賑やかな宴 。
ピラカンサ とはギリシャ語で「火と棘」の意味。バラ科トキワサンザシ属の総称。日本では主に次の3種類が栽培されている。
@ トキワサンザシ・・・南部ヨーロッパから西アジアが原産地。昭和初期に輸入されたが、戦後、アメリカから再輸入され本格的に普及。6月頃から白い花をつけ10月頃から紅い実がつく。
A タチバナモドキ・・・中国西南部が原産地。明治時代に入ってきた5月〜6月ころ花をつけ10月頃から橙色の実をつける。
中国名は「火棘(かきょく)」
B カザンデマリ・・・ヒマラヤが原産地。別名はヒマラヤピラカンサ。
|