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    ソテツ(蘇鉄)

              ソテツ科ソテツ属


ソテツ(蘇鉄)/ソテツ科ソテツ属。ソテツの幹に鉄釘などを打ち込むと元気になることから鉄で蘇る→蘇鉄となった。漢名は「鉄樹」。九州南部と沖縄にかけて自生する。果実や幹に大量のデンプンが含まれることから奄美諸島では飢饉の時の大切な食糧となった。花言葉は 雄々しい。


東京・小石川植物園の正門をくぐってすぐ、左手にソテツの樹がある。1896年(明治29年)日清戦争は終わったものの世界が列強の利権の中で戦火にまみれようとしていた頃、帝国大学理科大学(東京大学理学部)の植物学教室の助手、平瀬作五郎は園内のイチョウの樹から世界で初めて、精子を発見する。その直後、助教授の池野成一郎はソテツの樹から精子を発見した。これも世界初めての偉業である。池野は平瀬から相談を受け彼を励ましてきたそして、。弟子からの相談を受けた師はさらに情熱をかきたてられ確信を持って顕微鏡に向ったのだろう。写真のソテツの樹は、池野が精子を発見した記念樹である。

                          2003年11月13日
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