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2014年01月01日

●新宿御苑前の道端の花

▲2014年元旦の午後、閉園となっている新宿御苑の新宿門の前に立つ。縁の外周を飾る紅い椿の群生の下、1センチにも満たない白い花弁をカメラにおさめた。残念ながら、その小さな花の名前は帰って図鑑をひっくり返してみたが見つからなかった。今後の宿題とする
▲昨日の夕方、つまり2013年の大晦日、我が友、見留正璽氏が逝った。その突きつけられた混乱を鎮めるためにも、新宿御苑のこの場所にたつ必要があった。ここで待ち合わせ、二人で御苑前のレストランでワインを飲み、その向かいの模索舎という不思議な書店を探訪し路地を通って見留氏のオフイスに案内された日を辿った。
▲次々と大手術を克服し退院すればすぐに取材旅行に入り徹夜で原稿を書き編集会社の経営者として皆を指揮した。彼の生き方を30年近く横で見ながら「生き方に定年はない。」と教えられ、「生きている限りは希望はある。」と諭された。まもなく彼のもとに企画を持って訪ねようとしていた矢先だった。
▲しばらく、休んでいた「草木花便り」を再開することにした。その最初に、見留氏との別れを書くというのは不思議な因縁を感じる。「再開するのか。いいねえ。」そう言ってくれた友が突然消えた。名前も知らない白い小さな道端の花を遺して。
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