●花言葉
杜若・燕子花(かきつばた)
アヤメ科アヤメ属
植物学者の牧野富三郎博士によれば、カキツバタとは「書き附け花」から転じたもの。「書き附け」とはこすりつけることで、この花の汁を布にこすりつけて染める昔の行事に由来する。アヤメ属共通の特徴は花被片は6個、外側の3個が大きい。裂片は平たく、花弁のように広がる。
カキツバタはアヤメの仲間ではもっとも水湿を好み、水辺に群生することが多い。かきつばた(紫)の花言葉は、幸運。
▼1年半ぶりに「旦那さん(アキラさん)はアスペルガー」を書き上げたばかりの漫画家・野波ツナさんにに会った。できあがった作品を前に爽快な表情の野波さんに燕子花の花に与えられた「幸運」という花言葉を贈りたい。野波さんたちと一緒に仕事できたことは私にとって「幸運」であった。
▼花に違う属性を与える花言葉を考え出したのは誰だろう。その言葉を得てほっとし、果ては自分の運命が切り開かれるような気持ちになるときもある。
▼「旦那さんはアスペルガー」はアスペルガー症候群だと気付かないまま大人になってしまった夫との結婚生活を赤裸々に描き反響を呼んだ。今回はその4作目、一人暮らしを始めた夫を軸に最近の家族の姿が報告される。
▼アスペルガーなど発達障害に悩む人たちにとって、自分の病名が特定されることの意味は大きい。世間から変人やわがままななどと扱われ悩む日々が、病名が特定されることで大きな節目となり、解決への手ががりをつかむことができる・・・
▼不可解な事柄の一つ一つに、言葉を与え、共有していくことで道を開く人間の気概はすばらしい、燕子花の咲く新緑の水辺で、この本をめくりながら、ふとそんなことを思った。
コメント
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Posted by: Micheal | 2015年08月03日 05:37