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2014年06月29日

●気高い引退

ビヨウヤナギ(美容柳)/オトギリソウ科オトギリソウ属。中国原産のの半落葉低木.雄しべが長く繊細な花。「美容柳」とは、花が美しく葉が柳に似ていることから来ている。「未央柳」とも書く。花言葉は「気高さ」。
W杯で敗退した直後のサッカー日本代表選手の直後のインタビューがいつまでも心に突き刺さっている。「この現実を今は受け入るしかない。それ以上、何も考えられない。」
 一夜明けてザッケローニ監督が引退表明をした。「もう一度、メンバーを選べるとしても私は同じメンバーを選ぶ」 潔い言葉だった。

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 40年近く、モノづくりの現場にこだわった同期のK君が引退することになった。この40年間で彼が一番生き生きした笑顔を見せてくれた頃のメンバーを招集しささやかな酒盛りをした。彼は今後、限界集落となった郷里に帰り、一人暮らしをする親戚の家々を回り、財産管理や介護体制などのアドバイスをして回るのが新たな使命だと語った。
「男の価値はただ一点、潔いかどうかだ」と言ったのは大宅壮一だが、その気高い姿勢にまた惚れた。

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敗戦から数日たって、日本代表選手の声が再び聞こえてきた。「これでとても夢を追うことを終わりに出来ない。」本田選手の率直な言葉が皆の気持ちを代弁していると思う。「世界一あきらめの悪い男」という代名詞が早くも本田選手に与えられた。これも勲章だと思う。これも潔い。
「反省とは後悔することではない。新しい生き方への転換である」(アラン)

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そんなこういうおまえはどうなのか。そんな声が聞こえてきそうだが、最近の自分はどうもふらふらふがいない。「おまえは君子豹変するなあ。」親友が笑ってからかうほど、最近の自分は再び、浅薄だ。


2014年06月22日

●とっくに過ぎてしまった旬


ヘビイチゴ/ バラ科ジムシロ属の多年草。名前は、人間は食べないがヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな場所に生息するから。。。など諸説ある。

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公園の一角に、赤い実がちりばめられ始めたのはもう2ヶ月前。「ああ、うまそうだ。」と思うが食べてみるとそうでもないのがヘビイチゴだ。今年は、これをたくさん摘み取り、自製の(といっても同僚から授かった種に毎日、牛乳をつぎ足すだけで自慢にはならないが)カスピ海ヨーグルトをたっぷりかけて、その写真を掲載して、食べようと決めていた。
ところが、5月に入り、このブログの料金未払いのため、更新できなくなるという、なんとも杜撰なことになり、もたもたしている内に、一気に新緑の季節は過ぎ去り、挙げ句の果ては、一斉に草刈りがおこなわれ、あの赤い実の園は消えてしまった。
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4月の末、春爛漫のころ、イチゴの葉を小ぶりにしたような葉がお目見えし、地を這うように茎を伸ばす。そしてそこに黄色い可憐な花を咲かせる。これも撮る予定だったが、できなかった。この黄色い花の後、真っ赤な果実がちりばめられる。
ヘビイチゴといわれるため、毒があるように言われるが、実際は全くの無毒で、食べても中毒づることはない。ただし、味も素っ気もない。
今年は、味も素っ気もない実に自製のヨーグルトをたっぷりかけた写真を撮って載せるつもりでいたが果たせなかった。

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 6月も末になって、ようやく、更新が出来るようになった。そこで、未練がましいが、5月に撮った「ヘビイチゴ」を載せておく。来年は、旬のころ、白いヨーグルトたっぷり、コントラスト見事な赤い果実を、おいしそうに撮って更新したい